500文字の心臓

トップ > タイトル競作 > 集計結果 > 第177回:川を下る


短さは蝶だ。短さは未来だ。

川を下る1 作者:脳内亭

 長く長くのびるビルの影にとぷんと飛びこむ。目をつむり息をとめて一心にすすむ。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/胡乱舎猫支店



川を下る2 作者:胡乱舎猫支店

「…えっと、どう…始める?」

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/永子



川を下る3 作者:miyuu2

 なんだ、この大きなうねりは。濁流に押し流されて行く。うわー、

 ○正選、0点/
 △次点、1点/つとむュー
 ×逆選、0点/v



川を下る4 作者:まつじ

 こちらから出向かなければできないという思惑の外から川の方がやって来て

 ○正選、2点/脳内亭、磯村咲
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



川を下る5 作者:空虹桜

 昔から山の手には金持ちが住む。逆は貧乏人。国土に溢れる急峻な山からの流れは、

 ○正選、1点/脳内亭
 △次点、1点/海音寺ジョー
 ×逆選、0点/



川を下る6 作者:たなかなつみ

 いつから船にいるかなんて知らない。船から下りた記憶はない。船が止まること?

 ○正選、1点/空虹桜
 △次点、3点/はやかつ、なな、海音寺ジョー
 ×逆選、1点/脳内亭



川を下る7 作者:つとむュー

 私の生業は苗字占い。結構当たると評判だ。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、2点/なな、雪雪



川を下る8 作者:なな

人生で初めて川のあるまちに住んだ。借りた部屋から川までは歩いて1分もかからない。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



川を下る9 作者:まつじ

 そんなことする必要があるのかと訊かれても、私の苗字が川下だったら納得してくれるかい。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、2点/空虹桜、磯村咲



川を下る10 作者:脳内亭

 三途の川を、渡らずに下る。渡し賃は必要であるが下り賃は要らないから。

 ○正選、9点/まつじ、磯村咲、胡乱舎猫支店、miyuu2(2)、なな(2)、つとむュー、海音寺ジョー
 △次点、1点/空虹桜
 ×逆選、0点/



川を下る11 作者:雪雪

歩いたり本を読んだり考えたりしているうちに、思いも寄らぬ場所に出てしまうことがある。

 ○正選、5点/空虹桜、まつじ、永子(2)、海音寺ジョー
 △次点、1点/磯村咲
 ×逆選、2点/はやかつ、つとむュー



川を下る12 作者:海音寺ジョー

 電車で川を下る。川の真ん中に線路が通ってるのだ。中州に街があり、駅で降りる。広い川だ。

 ○正選、1点/胡乱舎猫支店
 △次点、4点/空虹桜、まつじ、磯村咲、つとむュー
 ×逆選、0点/



川を下る13 作者:磯村咲

 大人達が材木を筏に組むところを眺めている。筏は筏乗りが下流の湊まで運ぶ。

 ○正選、5点/はやかつ(2)、つとむュー、雪雪(2)
 △次点、1点/脳内亭
 ×逆選、0点/



川を下る14 作者:空虹桜

「いつか書きたいと思ってたネタなんですけど」

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、3点/まつじ、miyuu2、海音寺ジョー



 従いまして正選王は、正選9点・次点1点・逆選0点の<川を下る10>の脳内亭さんに、また、逆選王は正選0点・次点0点・逆選3点の<川を下る14>の空虹桜さんに、それぞれ決まりました。
 おめでとうございます。