1st Match / 屋根裏の皇女 |
> 遠征に出た蒸気船団が東方から銀を持ち帰り、城塞の中は待ちわびた女子供でにぎ |
> 私がまだ子供の頃、異国の若い皇女を垣間見た。この邸で。 |
2nd Match / スパイカズ・スパンカー |
> 「僕に帆船を貸してください!」 |
> 亡くした娘を捜しに涙の海を底までただ沈み続ける。永遠近くにまで引き延ばされ |
3rd Match / 猫のいる情景 (Win) |
> 医者によれば妻が身籠もる事はもうない。正しく生まれて来られなかった我が子の |
> その島には週に三回、連絡船が着く。夏になっても男の娘は帰ってこない。忙しす |
4th Match / ちみ |
> とっておきですので。 |
> 血道魑魅道、未知に充ち、見てみぃ。チビる超みみっちぃチミ達皆、ちみっこい存在 |
5th Match / 紅茶泥棒 |
> 紅茶泥棒がいたってさ。はるかインドのお茶畑。姉さん摘んだお茶の葉を、盗んでみ |
> ティーカップから立ち昇る湯気が真っ白い猫になった。呆気にとられていると紅茶 |
6th Match / 子を運ぶ |
> 鐘が夜空に鳴り響き、夢の町に散らばっている子供たちに帰る時刻を知らせた。坂 |
> 「託送」と紙を貼られ子どもたちは転がされる。漆黒の空の下、文字通りの未明に、 |
7th Match / キスの裏 |
> 1. |
> 名もない丘で名もない二人、寄りそい抱きしめ合っている。血も涙も枯れるほどに |