500文字の心臓

トップ > タイトル競作 > 集計結果 > 第42回:象を捨てる


短さは蝶だ。短さは未来だ。

象を捨てる1 作者:サトウ水色

> インド土産の象の神様は、彼の部屋で埃をかぶっている。

 ○正選、1点/スノーゲーム
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる2 作者:まつじ

>  絵を描くのが好きで、スケッチブックを持ってよく外に出かけた。

 ○正選、0点/
 △次点、1点/サトウ水色
 ×逆選、0点/



象を捨てる3 作者:河童たけと

>  リーン。

 ○正選、0点/
 △次点、1点/卯月音由杞
 ×逆選、0点/



象を捨てる4 作者:マンジュ

>  海水でくるむように林檎を洗い、たゆたう波で火照った体を潤す。それが海

 ○正選、0点/
 △次点、1点/sleepdog
 ×逆選、1点/はやかつ



象を捨てる5 作者:月水

>  象は日に日に小さくなっていった。二週間前には3メートルほどあった丈が

 ○正選、1点/ひょーたん
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる6 作者:ときなお

>  雑踏の片隅、壁に背をあずけ、待っている。行き交う人とざわめき。

 ○正選、1点/きき
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/犬の生活 A to Z



象を捨てる7 作者:永子

> ピグマリオンは象を捨てた

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる8 作者:瀬川潮

> 「総員、退かぁぁぁァァァ~んっっっ!」

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる9 作者:夢見

> 「象を捨てようかと思うの」

 ○正選、0点/
 △次点、1点/逢ふ日
 ×逆選、0点/



象を捨てる10 作者:逢ふ日

>  ねえおまえ。

 ○正選、12点/蓬、瀬川潮、空虹桜、タカスギシンタロ、イロハノハジメ、はやかつ、まあぷる、まつじ、卯月音由杞、マンジュ(2)、sleepdog
 △次点、4点/スノーゲーム、月水、井上斑猫、ポルノアル
 ×逆選、0点/



象を捨てる11 作者:まつじ

>  父さんはいつだって言うことが唐突だ。

 ○正選、0点/
 △次点、1点/はやかつ
 ×逆選、0点/



象を捨てる12 作者:エレファント・メモリー

>  叔父がシベリアから戻ってきたのは十数年前だった。舞鶴に着いた叔父は案

 ○正選、1点/逢ふ日
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/ポルノアル



象を捨てる13 作者:sleepdog

> ジャッキー・チェンは、借りた象を返さないぞ!

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、2点/きき、あらこ



象を捨てる14 作者:スケヴェ・キング

> 前日に出さないで下さい

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる15 作者:どらごん

> ぼっ僕は今、せっ背中が重い。

 ○正選、0点/
 △次点、1点/犬の生活 A to Z
 ×逆選、0点/



象を捨てる16 作者:月水

>  感官と音がした。イヤホンから流れる大音量のガレージパンクを無視して、

 ○正選、1点/タイタン
 △次点、1点/たなか
 ×逆選、4点/スノーゲーム、タカスギシンタロ、ときなお、サトウ水色



象を捨てる17 作者:井上斑猫

> 「象は忘れない」というミステリは誰の作品だったか。それは忘れても、自分

 ○正選、1点/きき
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/永子



象を捨てる18 作者:ポルノアル

> まー君、ほら急いで。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる19 作者:卯月音由杞

>  その絵本を読んだあとのお昼寝の時間、ぼくが見る夢はいつも決まって夜の

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる20 作者:天原

>  人は誰も自分だけの象を飼っている。各々が手前勝手な「像」を持つことに

 ○正選、1点/ときなお
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる21 作者:エレファント・メモリー

>  休日でも市立の自然史博物館はひっそりとしている。人気のないエントラン

 ○正選、0点/
 △次点、3点/さかな、ときなお、ひょーたん
 ×逆選、0点/



象を捨てる22 作者:まつじ

> そんなことしたら、支えを失って、亀の甲羅の上に落っこちて、みんな、壊れ

 ○正選、0点/
 △次点、1点/空虹桜
 ×逆選、1点/月水



象を捨てる23 作者:空虹桜

>  1万年ほど、シベリアの永久凍土の下で眠っていた彼女は知らない。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる24 作者:はるな

> 象を連れて町を歩く。象の足取りはおもい。捨てられることを知っているのだ。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる25 作者:きき

> 「バイオリンは嫌いです。」

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる26 作者:あらこ

>  この部屋で飼うには大きくなり過ぎてしまったので、かわいそうだが象を捨

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/イロハノハジメ



象を捨てる27 作者:青島さかな

>  後ろ手に鍵を閉める。かちゃり。意外に大きな音がして、彼女は慌ててこち

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる28 作者:あらこ

>  もう限界だ、とても逃げ切れそうもない。これだけあちこちに象を連れた男

 ○正選、1点/イロハノハジメ
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/マンジュ



象を捨てる29 作者:はるな

> 長くて密度の濃い僕のまつげを駱駝のようだと少女は笑う。彼女が自宅のプー

 ○正選、7点/空虹桜、さかな(2)、サトウ水色(2)、卯月音由杞、sleepdog
 △次点、3点/天原、ひょーたん、はやかつ
 ×逆選、0点/



象を捨てる30 作者:水池亘

>  捨てられる象は、とてもさみしそうな目をしている。捨てる役の人たちはみ

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる31 作者:TiM3

> 王様の命により、屈強な2人の家来が象を捨てるため、都を後にしました。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、2点/瀬川潮、sleepdog



象を捨てる32 作者:マンジュ

>  のろま、と呼ばれる少年が居た。口数が少ない所為か太り気味の所為かは知

 ○正選、0点/
 △次点、2点/きき、タカスギシンタロ
 ×逆選、0点/



象を捨てる33 作者:松本楽志

>  夕焼けに染まる街をただ眺めていただけのはずなのに、気がつくと傾いた廃

 ○正選、2点/まつじ、永子
 △次点、4点/蓬、月水、タカスギシンタロ、マンジュ
 ×逆選、1点/さかな



象を捨てる34 作者:D∃PT

>  気がついたら象を飼っていた。

 ○正選、0点/
 △次点、1点/マンジュ
 ×逆選、0点/



象を捨てる35 作者:森栖流鐘

> そこには象というものがあり、それが何であるか分からなかった、極楽鳥とい

 ○正選、1点/犬の生活 A to Z
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる36 作者:青島さかな

>  そうだ、モロッコへ行こう!

 ○正選、3点/井上斑猫、ポルノアル(2)
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/タイタン



象を捨てる37 作者:TiM3

> 「汝の仇敵を愛せ」・・・そんな日曜学校ではるか昔に耳にしたような言葉が

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/たなか



象を捨てる38 作者:あらこ

>  エサ代がかかり過ぎるので象を捨てることにした。しかし普通に捨てたので

 ○正選、0点/
 △次点、1点/まあぷる
 ×逆選、0点/



象を捨てる39 作者:よもぎ

> 午前五時の朝焼けに一日の終わりを眺める。じくじくと滲む空は錆臭く、歩道

 ○正選、1点/タカスギシンタロ
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/卯月音由杞



象を捨てる40 作者:犬の生活 A to Z

>  まだ憶えてる。重力に抗おうと二本の前足を突っ張るものだから、崖の中腹

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる41 作者:あらこ

>  飼っている象を谷底に捨てることにした。田宮のやつにあんなことを言われ

 ○正選、1点/逢ふ日
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる42 作者:まつじ

>  彼女は、僕の部屋から出て、それきり戻ってこなかった。

 ○正選、0点/
 △次点、1点/瀬川潮
 ×逆選、1点/蓬



象を捨てる43 作者:天原

>  二人だけの秘密を守れなかった彼は魔法で熊に変えられてしまう。彼を見て

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/空虹桜



象を捨てる44 作者:卯月音由杞

>  男の子は走っていた。今日は近くの公園で楽しみにしていたお祭りがあるの

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる45 作者:峯岸

>  帰りしな、玩具屋の前のガチャガチャへ引き込まれる。硬貨を入れ、幾分の

 ○正選、3点/天原、スノーゲーム、月水
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる46 作者:永子

> コンビニへの道を歩いていた。ふたつめの角で象に会った。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/天原



象を捨てる47 作者:逢ふ日

>  あなたを捨てる日が来るなんて思ってもみなかった。だって小さいときから

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる48 作者:まあぷる

> ああ、なんて綺麗。こんなにたくさんの星を見たのは初めてです。

 ○正選、1点/はやかつ
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる49 作者:ポルノアル

> 「ねぇ、僕、聞いたんだ。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、2点/逢ふ日、まあぷる



象を捨てる50 作者:イロハノハジメ

> 僕がソイツを拾ったのは、泣きたくなるような霧雨の降る夜。

 ○正選、1点/ひょーたん
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる51 作者:月水

>  どうぶつビスケット、って、覚えてる?あなたは象が好きで、いっつも象ばっ

 ○正選、1点/井上斑猫
 △次点、3点/逢ふ日、さかな、まあぷる
 ×逆選、1点/ひょーたん



象を捨てる52 作者:ヒロキ

> 神は彼の願いを聞き入れて、人にしてあげた。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる53 作者:瀬川潮

>  ふと空を見上げると、靴を洗った泡だらけ。こんな日は、何だかいろいろぽ

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる54 作者:スノーゲーム

> 壊れた水道の蛇口から、雫がぶるぶると震えながら滴り落ちる。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる55 作者:タイタン

> 身重の母猫が迷い込んできたのは4日前の夕方だった。招き入れて飯を食わせ

 ○正選、3点/蓬、まあぷる、たなか
 △次点、1点/空虹桜
 ×逆選、1点/まつじ



象を捨てる56 作者:スノーゲーム

>  本屋から出たら、象を連れている知人を見かけた。

 ○正選、1点/天原
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/井上斑猫



象を捨てる57 作者:五十嵐彪太

> 「ルイード、さあ行こう。」

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる58 作者:sleepdog

> 神はうっかり手を滑らせて、地球を支える象を一頭捨ててしまった。

 ○正選、2点/瀬川潮、犬の生活 A to Z
 △次点、3点/スノーゲーム、タイタン、サトウ水色
 ×逆選、0点/



象を捨てる59 作者:きき

> 螺旋を滑り落ちる夢を見た。その奇妙な空気の感触とともに目を覚ます。私は、

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる60 作者:あらこ

>  いよいよもって限界だ。下の部屋から足音が大きいと苦情があったそうだ。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる61 作者:サトウ水色

> パパの背中を、腑抜けた様に視ていた。

 ○正選、2点/あらこ(2)
 △次点、3点/きき、井上斑猫、犬の生活 A to Z
 ×逆選、0点/



象を捨てる62 作者:卯月音由杞

>  ぞうさんがきました。おはなの先っぽに、ちょこん、とピンクのカバンをひっ

 ○正選、1点/タイタン
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる63 作者:きき

> カタチを捨てることにしたの。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



象を捨てる64 作者:天原

>  有象は粗大ごみです。

 ○正選、3点/ときなお、たなか、永子
 △次点、3点/タイタン、まつじ、sleepdog
 ×逆選、0点/



象を捨てる65 作者:まつじ

>  飼い慣らされた象達が重石になって、私たちをすっかり縛り付けている。

 ○正選、1点/月水
 △次点、2点/瀬川潮、ときなお
 ×逆選、0点/



 従いまして正選王は、正選12点・次点4点・逆選0点の<10を捨てる>の逢ふ日さんに、また、逆選王は正選1点・次点1点・逆選4点の<16を捨てる>の月水さんに、それぞれ決まりました。
 おめでとうございます。