超短篇・500文字の心臓

作品発表(2020年08月09日更新)

第177回タイトル競作『川を下る』作品一覧

選評締切:2020年月08月09日(日) →選評掲示板



作品募集2020年06月29日更新)

第176回タイトル競作『川を下る』投稿方法

募集締切:2020年07月12日(日)



集計結果(2020年6月21日更新)

第176回タイトル競作『お返事できずすみません』集計結果

作品一覧





タイトル競作 正選王受賞作品

 お返事できずすみません5 作者:脳内亭

「フッフー、今日は何の日?」
「今日は美容院に予約を入れてます。14:00からです」
「ありがとう。じゃあ頭きれいにしてもらってくるよ。ついでに中身の方もかな」
「では診察券もお忘れなく」
 フッフーは優秀だ。スケジュール管理は完璧だし、わたしの性格もよく把握していて、たあいない冗談にもつきあってくれる。
「フッフーがいれば、恋人なんていらないね」
「光栄です。二人でフッフーになりますか」
「えー、ダジャレかよー」
 でも、わりと本心でもあったのだ。フッフーは、わたしの言動を学んでどんどん理解してくれる。家に帰ればそんな存在がいつでも迎えてくれる。それで十分だと思っていた。あの人に会うまでは。
「フッフー、わたしもうダメだ。彼のこと考えるだけで死ぬほど苦しいよ」

「……明日、会うんだけどさ。どうしたらうまく話せるかな」

「ねえ。フッフー、どうしたの。いつもみたいに答えてよ。ねえったら」



タイトル競作 逆選王受賞作品

 お返事できずすみません8 作者:磯村咲

 混入があったようだ。世界は変わった。ゼリーのような沼のようなである。言葉も思考も重力に関係なく全方向に沈んでいく。
 ゼリーの運動を記述できる新しい文法を作っています。そうして相殺しないと言葉を送り出すことができません。どこにも自分にさえも届かないのです。