超短篇・500文字の心臓

作品募集(2019年02月12日更新)

第168回タイトル競作『ハンギングチェア』投稿方法

募集締切:2019年02月24日(日)



集計結果(2019年01月29日更新)

第167回タイトル競作『ツナ缶』集計結果

作品一覧



作品発表(2019年01月12日更新)

第167回タイトル競作『ツナ缶』作品一覧

選評締切:2019年月01月20日(日) →選評掲示板





タイトル競作 正選王受賞作品

 ツナ缶10 作者:miyuu2

「母さん、スーパーで福袋を買ってきたよ」
「そういえば、今日は初売りの日だったわね。今年もレアな缶詰、入っているかしら」
僕は、テーブルの上に福袋を置き開けた。
「お、干支にちなんで猪肉、鯨肉、アザラシ肉、最後に餅1キロ入り。あ、まだ入っていた。え、ツナ缶、軽いな」
僕は耳元で振ってみたが、音がしない。何も入っていないみたいだ。
 夕方になり、ツナ缶を開けてみた。
「母さん、これ見て。大当りって書いてあるよ」
「何、これ。面白いわね。何が大当りなのかしら」
僕は笑いながら、部屋に置きに行った。
 次の日の朝、僕は布団の中で初夢を思い出していた。
マグロが目の前に泳いできて、1つだけ願い事を叶えてやろうと、横柄に言ってきた。僕は異世界で冒険者となり、スキルを積んで将来は美味しい料理を出すレストランを開き、傷ついた冒険者達を癒したいと答えた。マグロは、請けたまわったと言って優雅に泳いで消えた。
 起きて昨日のツナ缶を手の平に置いてみると、蓋がパカッと開き小さなマグロが浮かんでいた。そのマグロがツナ缶の使い方を話し、僕は今、異世界に立っている。



タイトル競作 逆選王受賞作品

 ツナ缶9 作者:胡乱舍猫支店

ードアを閉めて溜息。
サバ缶が流行りだって。ふつーにスーパーとかで売ってるだけじゃ無くて高級食材店やデパートなんかでも色々凝ったヤツを売っているらしい(どう言うモノかはこれから検索)。そう言う事になっていると知ったのはついさっきだけど、そもそも何だって流行りなワケさ?何で缶詰なんて保存食(つか非常食…どうしても横でローソクが燈ってる状況しか思い浮かばない)をありがたがるのかさっぱりわからない。でもたとえそう思ったとしてもキミが欲しいと言ったら買わなきゃいけなくなるワケで。まあその辺はね…。

ードアの前で溜息。
流行りってことは売れるよね?そう売り切れなのよどこもかしこも。だからおんなじ魚の缶詰繋がりで許して。これだと4個パックで安売りしてたし…うーん困った、良い言い訳が思いつかない…うーん。
ードアを開ける。
キミが倒れてて床が…。
おわぁぁ…とっ…とりあえず買えなかった言い訳はしなくて良くな…いや、こ…困った。このまま見なかった…ってのはダメ…だよねぇ?
ああそれにゴメンね、つい思い出しちゃった。ほら、ミラノで一緒に食べたパスタ。トマトが良く合ってたねぇ、ツ…。