超短篇・500文字の心臓

作品発表(2019年07月22日更新)

第171回タイトル競作『おしゃべりな靴』作品一覧

選評締切:2019年月08月04日(日) →選評掲示板



作品募集(2019年06月27日更新)

第171回タイトル競作『おしゃべりな靴』投稿方法

募集締切:2019年07月7日(日)



集計結果(2019年06月22日更新)

第170回タイトル競作『さかもりあがり』集計結果

作品一覧





タイトル競作 正選王受賞作品

 さかもりあがり8 作者:たなかなつみ

 目が覚めると暗闇のなかで、風が樹々の葉を揺らす音と腐葉土の匂いで、森のなかにいることに気づく。部屋のなかに敷いたはずの布団から出ると、素足の下には湿った土の感触がする。見上げると丸い月が煌々と照っており、またこの時期が来たのだと合点した。
 月の光を頼りに広場に足を踏み入れる。当然のごとく大徳利と大瓶が置いてあるのを確認し、水がはってある大鍋の下の藁木に火打ち石で火をつける。大瓶の中味を大徳利へ移して燗をつけると、樹々の合間からひょこひょこと馴染みの面々の顔が現れる。合図を送ると大きな風が起こり、広場はあっという間にあやかしでいっぱいになった。銘々の杯へ温燗を注いでやると、ひょひょいと飲み干し満面の笑みを浮かべて天空へと舞い上がる。あちらでもこちらでも赤ら顔のあやかしがすぽんすぽんと飛び上がっては戻ってくる。次から次へと燗をつけ、次から次へと酒を注ぎ、夜通しあやかし風船を打ち上げ続ける。
 満ちていたあやかしはやがて朝の光に溶けていく。大徳利も酒瓶も森も消え、足もとには小さな箱がひとつ。振ると小さな飴が転がり落ちてくるので口にした。さかもりあがりの甘い飴はこの先一年の御守りとなるのだ。



タイトル競作 逆選王受賞作品

 さかもりあがり2 作者:脳内亭

 酒盛りがあり、加賀森ありさ盛り上がり、差か、リカーも下がり、有賀もサカり「ガリもさ、アリか」理も裏か、朝が。さ、狩りもアガリ。