超短篇・500文字の心臓

作品発表(2021年03月30日更新)

第181回タイトル競作『三階建て』作品一覧

選評締切:2021年月4月11日(日)選評掲示板



作品募集2021年03月07日更新)

第181回タイトル競作『三階建て』投稿方法

募集締切:2021年03月21日(日)



集計結果(2021年02月22日更新)

第180回タイトル競作『白白白』集計結果

作品一覧





タイトル競作 正選王受賞作品

 白白白2 作者:水池亘

 それは確かに大福なのだった。仲良く三つ並んでぴょこぴょこ跳ねている。白い皮に、白い粉化粧。妙に人なつこいそれらを私は飼うことにした。日曜の夕暮れ時のことだった。
 それらとの同居を私はしばらく楽しんでいたが、ある日うっかりひぃの表皮を傷つけてしまった。葱を刻む際にいきなり飛び込んできたのだ。見えた中身は、黒くなかった。白餡の大福だったのだ、実は。となると、ふぅとみぃの中身が気になる。もしかしたら、それらも……。私はそばにいたふぅを拾い上げ、両手で二つに割った。やはり、そうだ。私ははみ出た白い粘体を指の腹ですくい、舐める。間違いなく、ただの甘い白餡だ。
 そのまま私はみぃに手を伸ばそうとして、しばらく思案し、止めた。それから何日も経っている。折角知り合えた友人を失うのが怖いのか? いや何のことはない。私はこの期に及んで黒餡が出てくる不合理が怖いのだ。代わりに先程苺大福を買ってきた。これなら心配はない。必ず苺が入っている。必ず。私は赤く柔らかいそれにかぶりつく。その瞬間をじっとみぃが見ている。



タイトル競作 逆選王受賞作品

 白白白10 作者:はやみかつとし

問 □□□ これに振りがなを振りなさい。
「くちろろ」
「言うと思った。残念!」
「えっ正解だろ」
「出題者が違うったら違うの」
「ひでぇな。じゃ、白の刻子」
「や、まあそんなに間違ってないけど、問いはあくまで『振りがな』だぜ?」
「ぱいぱいぱい」
「何かやらしい」
「でも『はくはくはく』じゃつまらんし」
「いやつまらんとか面白いとかでなく。正解は?」
「うーん……降参!」
「正解!」
「えーっ?」
「波打つ白旗を表してるんだよ」
「うそー!」
「三つ並べれば、それは『たくさん』てことだから」
「数の数えられない愚昧な宰相かよ……お先真っ白だな」
「勝手におあとをよろしくするな」