超短篇・500文字の心臓

作品発表(2019年04月17日更新)

第169回タイトル競作『忘れられた言葉』作品一覧

選評締切:2019年月04月28日(日) →選評掲示板



作品募集(2019年03月29日更新)

第169回タイトル競作『忘れられた言葉』投稿方法

募集締切:2019年04月07日(日)



集計結果(2019年03月18日更新)

第168回タイトル競作『ハンギングチェア』集計結果

作品一覧





タイトル競作 正選王受賞作品

 ハンギングチェア7 作者:磯村咲

 この座り心地のよさでこの価格、買っちゃおうかなと滑らかな曲面に体を預けて揺ら揺らしていて、視界の端っこに常に浮かんでいる糸くずのようなものに気付く。選択してズームすると「重力は別売りです。」の文字列である。まあ、地球で使う分には問題ないか。



タイトル競作 逆選王受賞作品

 ハンギングチェア10 作者:深夜真世

 ここに一基のタイムマシンがある。
 形状は半密閉式の卵型の形状で吊られていないハンギングチェアといった具合でありなぜそうしているかというと搭乗者の過去のわだかまりというか心のひっかかりをよりどころにして宙に浮き揺れることで催眠状態にするからであるつまりタイムマシンとは言葉の綾で実際は洗脳マシンだったわけで発明者及び開発者は詐欺だの開発費泥棒だの糾弾されいずれも不幸な末路をたどることになった。それでも歴史は常に未来により上塗りされる運命で重力を無視して浮遊する機能がエアカーに応用されることになり技術革新の礎となったが同時に運転免許取得には自損事故つまり浮遊状態からの制御不能落下を防ぐためより明確で強烈な心のひっかかりを持つ必要があることから初恋は一度限りの殺しのライセンスとして認められ一種の儀式となってしまう。
 つまり、浮かれた社会が多くの浮かばれない人により成り立っているのはいまも昔も変わらない。