500文字の心臓

トップ > タイトル競作 > 集計結果 > 第106回:結晶


短さは蝶だ。短さは未来だ。

結晶1 作者:krauss

> 風に舞い散るは、いちょうの枯葉。瑪瑙でできた、いちょうの枯葉。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



結晶2 作者:松浦上総

>  夜を昇っていく。砂漠の真ん中に建てられている水晶の塔。その内側を貫い

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



結晶3 作者:瀬川潮♭

> 「これを、鑑定してください」

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



結晶4 作者:紫咲

>  両親の仲が良くても、僕は死んだはずだ。息子を喪ったふたりは病院のソファ

 ○正選、0点/
 △次点、1点/砂場
 ×逆選、0点/



結晶5 作者:こけし

> 「何を隠そう、わたしの心臓は結晶でできているのです。身体も水晶になりか

 ○正選、1点/つとむュー
 △次点、2点/脳内亭、瀬川潮♭
 ×逆選、0点/



結晶6 作者:なぎさひふみ

> 夢の残照は、宇宙の真実の溜息。過去も未来もなく、愛の結晶体だけが、故郷

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/はやかつ



結晶7 作者:不狼児

>  彼は資産家で、働かないことが最高の贅沢と考えていたから、金は使うばか

 ○正選、2点/松浦上総、瀬川潮♭
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



結晶8 作者:まつじ

>  ウウムと心中唸り一編捻りだそうとしていた電車で、見知らぬ坊主と乗り合

 ○正選、2点/瀬川潮♭、不狼児
 △次点、1点/三里アキラ
 ×逆選、3点/空虹桜、よもぎ、山仙



結晶9 作者:砂場

>  店には、所狭しといった様子で本が縦に横にと並べられていた。入口をまっ

 ○正選、2点/よもぎ、脳内亭
 △次点、0点/
 ×逆選、2点/瀬川潮♭、JUNC



結晶10 作者:sleepdog

>  少年が浴衣姿の少女のために金魚をすくってみせるが、お椀に入れた途端、

 ○正選、2点/紫咲、永子
 △次点、2点/空虹桜、瀬川潮♭
 ×逆選、0点/



結晶11 作者:オギ

>  体から出た無数の糸のようなゆらめきは、絡まりを解くようにして水の中に

 ○正選、4点/よもぎ、まつじ、はやかつ(2)
 △次点、2点/空虹桜、砂場
 ×逆選、1点/不狼児



結晶12 作者:つとむュー

> 「結晶ってさ、気体からもできるんだよ」

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



結晶13 作者:はやみかつとし

>  あなたを極低温で凍らせて粉々に砕いた。なのに破片はどれもきれいな斜方

 ○正選、4点/三里アキラ(2)、空虹桜、まつじ
 △次点、2点/松浦上総、永子
 ×逆選、1点/砂場



結晶14 作者:もち

>  どこからか降ってきたのか、あるいはせりあがってきたのか、そのどちらで

 ○正選、1点/砂場
 △次点、2点/不狼児、はやかつ
 ×逆選、1点/脳内亭



結晶15 作者:ぶた仙

>  ここに人間が入ったのは何年ぶりなのだろうか。

 ○正選、1点/砂場
 △次点、1点/脳内亭
 ×逆選、2点/つとむュー、永子



結晶16 作者:三里アキラ

>  純度が高く大きなものを得るためには、ゆっくりと冷却することがポイント

 ○正選、1点/つとむュー
 △次点、1点/山仙
 ×逆選、0点/



結晶17 作者:白縫いさや

>  岬で海を眺めていると、何かが沖から流れてくるのが見えた。目で追いなが

 ○正選、0点/
 △次点、2点/まつじ、JUNC
 ×逆選、0点/



結晶18 作者:JUNC

> ザルのフチをとんとんと叩いて砂をふるいにかける。

 ○正選、1点/永子
 △次点、1点/山仙
 ×逆選、1点/紫咲



結晶19 作者:空虹桜

>  そこはマンションの屋上。柵を挟んで対峙する男女一組。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/松浦上総



結晶20 作者:脳内亭

>  綿棒の先には、面倒が詰まっている。

 ○正選、6点/空虹桜、山仙、紫咲、不狼児、JUNC(2)
 △次点、1点/松浦上総
 ×逆選、1点/まつじ



結晶21 作者:よもぎ

> 「一刻の猶予もならぬ。封印は溶けてしまったのじゃ」

 ○正選、3点/脳内亭、松浦上総、山仙
 △次点、1点/まつじ
 ×逆選、1点/三里アキラ



 従いまして正選王は、正選6点・次点1点・逆選1点の<結晶20>の脳内亭さんに、また、逆選王は正選2点・次点1点・逆選3点の<結晶8>のまつじさんに、それぞれ決まりました。
 おめでとうございます。