500文字の心臓

トップ > タイトル競作 > 集計結果 > 第50回:月面炎上


短さは蝶だ。短さは未来だ。

月面炎上1 作者:黒崎みつき

>  夜空に浮かんでいる二十八個の“月”を見上げて、僕はがっかりした。

 ○正選、1点/D∃PT
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上2 作者:sleepdog

> 「世界各国の有望な作家諸君、

 ○正選、1点/黒衣
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上3 作者:霧生康平

> ムーンウォーク時に発生する摩擦によってガスに引火。低重力状態での爆発は全

 ○正選、1点/瀬川潮
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上4 作者:三島

> 月が太陽に恋をした。

 ○正選、2点/秋山真琴(2)
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上5 作者:脳内亭

>  御伽話の結末を、最後まで聞き終える前に子は眠り、僕は静かに起って台所へ

 ○正選、0点/
 △次点、1点/黒衣
 ×逆選、0点/



月面炎上6 作者:犬の生活 A to Z

> 「はぁ? 好き、だぁ?」と野村は即座に爆笑した。「冗談っしょ? あんた、

 ○正選、1点/AM
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上7 作者:無想

> 月の周りをくるくる廻る。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上8 作者:井上斑猫

>  はじめに、そっと珊瑚たちが卵を放した。

 ○正選、3点/黒崎みつき、黒衣、まつじ
 △次点、1点/脳内亭
 ×逆選、0点/



月面炎上9 作者:カネコ

> 「月などいっそ燃えてしまえば良かったんだわ。そうすれば地球はこんな生殺し

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/P



月面炎上10 作者:不狼児

>  食料を守るために村人は高床式の倉を建てた。円形の堀で周りを囲い、子供一

 ○正選、0点/
 △次点、1点/瀬川潮
 ×逆選、0点/



月面炎上11 作者:マンジュ

>  ねえ、あの月を燃してみせてよ。

 ○正選、1点/空虹桜
 △次点、2点/無想、まつじ
 ×逆選、0点/



月面炎上12 作者:太郎

> 地球に衝突する直径2kmの隕石がNASAの監視網で発見されてから、世界中のスー

 ○正選、1点/きき
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/犬の生活 A to Z



月面炎上13 作者:蒼馬ころも

> 月を求め、腕を伸ばす人々が描かれた油絵。その絵を男は指で強く擦る。遠く離

 ○正選、2点/犬の生活 A to Z、五十嵐彪太
 △次点、1点/井上斑猫
 ×逆選、0点/



月面炎上14 作者:神谷徹

>  三角フラスコの中に丸ごと月をポイっと入れて、アルコールランプでじっくり

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上15 作者:雪雪

> 睡っているあいだに月は、文明に感染していた。

 ○正選、3点/P、瀬川潮、たなか
 △次点、2点/井上斑猫、D∃PT
 ×逆選、0点/



月面炎上16 作者:黒衣

>  文化堂は町唯一の画材屋さん。店は狭くて、デッサン用の石膏像は二体だけ。

 ○正選、1点/きき
 △次点、1点/空虹桜、AM
 ×逆選、1点/脳内亭



月面炎上17 作者:空虹桜

>  頭上に昇る赤い星が青かった頃、燃えているからこの星が輝くと、僕らのご先

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/AM



月面炎上18 作者:伝助

>  男は災悪な消火戦を死に損なった元・専消火機械化小隊の身体を抱え心肺の中

 ○正選、1点/脳内亭
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上19 作者:不狼児

>  お月さまが入国しようとすると、税関の職員が呼び止めました。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/五十嵐彪太



月面炎上20 作者:秋山真琴

>  君は月の太陽が照っている側に立っている。君の背後には不時着した宇宙船が

 ○正選、0点/
 △次点、1点/P
 ×逆選、1点/たなか



月面炎上21 作者:秋山真琴

>  その日、月が丸焼けになって落ちた。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上22 作者:AM

>  石像が血の涙を流したら、牝牛が月を飛び越えたら、いいえもっとそれ以上の

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上23 作者:犬の生活 A to Z

>  うっかりもののお母さん兎がガスコンロをつけっぱなしにしたため、お餅はすっ

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、2点/空虹桜、黒崎みつき



月面炎上24 作者:無想

>  あの野郎ときたら本当に頭に来るんだ。

 ○正選、0点/
 △次点、1点/天原
 ×逆選、0点/



月面炎上25 作者:天原

>  肩が触れたとか肘が当たったとかで酔客に絡まれる。俺も酔っていたので買っ

 ○正選、2点/犬の生活 A to Z、D∃PT
 △次点、2点/空虹桜、黒崎みつき
 ×逆選、0点/



月面炎上26 作者:脳内亭

>  解けたおさげが円に乱れてちりちりと、まるで、昔パパが自慢気に聞かせてく

 ○正選、3点/空虹桜、五十嵐彪太、不狼児
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上27 作者:たなかなつみ

>  ぼくは、彼女の瞳に指をのばした。彼女の瞳はきれいなガラス玉で、きらきら

 ○正選、1点/天原
 △次点、1点/不狼児
 ×逆選、0点/



月面炎上28 作者:P

>  臨月の妻を焼いた。

 ○正選、1点/脳内亭
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/きき



月面炎上29 作者:神無月芥

> 「いいか、冷静に考えてみろ。

 ○正選、1点/AM
 △次点、2点/たなか、きき
 ×逆選、3点/天原、無想、D∃PT



月面炎上30 作者:瀬川潮

>  月にひとつの燭台があった。

 ○正選、0点/
 △次点、1点/犬の生活 A to Z
 ×逆選、0点/



月面炎上31 作者:はとねこ

> 先程の宇宙旅行のニュースで流れていたVTRのテロップが『月面炎上の映像』

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上32 作者:太郎

> 父の古い実家にはギシギシと音を立てる細い階段があって、狭い二階の部屋に上

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/井上斑猫



月面炎上33 作者:瀬川潮

>  シャベルを使い、一心不乱に掘る。音は無い。ひたすら浅く、細く、長く。地

 ○正選、1点/たなか
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上34 作者:銭屋

>  僕には友達なんてひとりもいなかったけれど僕は天体望遠鏡を持っていたから

 ○正選、3点/天原、井上斑猫、まつじ
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上35 作者:馨

> 地球のとなりにちいさな太陽。

 ○正選、0点/
 △次点、1点/D∃PT
 ×逆選、0点/



月面炎上36 作者:きき

> 彼の人生はうまくいってなかった。かなりうまくいっていた彼の父は、「まあ四

 ○正選、1点/無想
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上37 作者:天原

>  その日、科学者は難解な科学用語を用いて「自然現象である」と解き明かし、

 ○正選、1点/井上斑猫
 △次点、1点/まつじ
 ×逆選、1点/瀬川潮



月面炎上38 作者:五十嵐彪太

> ニュースキャスターは言った。

 ○正選、1点/P
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上39 作者:AM

> 「みほ、電話」

 ○正選、0点/
 △次点、2点/黒崎みつき、五十嵐彪太
 ×逆選、0点/



月面炎上40 作者:マンジュ

>  空に向かい、ひゅう、と矢を射る。流れ星をつくりたいので。矢は矢のまますっ

 ○正選、0点/
 △次点、2点/天原、きき
 ×逆選、0点/



月面炎上41 作者:神谷徹

>  日蝕を 夢見て染まる 丸い頬  闇夜に浮かびし 乙女の恥じらい

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上42 作者:五十嵐彪太

> 月面の小さな炎に気付いたのは、五才の坊やだった。お気に入りの望遠鏡から顔

 ○正選、1点/無想
 △次点、1点/黒衣
 ×逆選、1点/不狼児



月面炎上43 作者:カネコ

> 無音の十六夜、突然の空の破裂に驚いた僕の見たものは、逝った夏を惜しんだ意

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上44 作者:まつじ

> 「かつて、月は太陽と同じに燃えていたのです」

 ○正選、2点/黒崎みつき、不狼児
 △次点、1点/瀬川潮
 ×逆選、1点/黒衣



月面炎上45 作者:D∃PT

> 「私は今までに嘘をついたことがありません」

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/秋山真琴



月面炎上46 作者:D∃PT

> 「そうよ、機嫌悪いわよ」

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



月面炎上47 作者:まつじ

>  月は所詮、太陽の光を反射しているに過ぎないのだ。

 ○正選、0点/
 △次点、1点/P
 ×逆選、0点/



 従いまして正選王は、正選3点・次点2点・逆選0点の<月面炎上15>の雪雪さんに、また、逆選王は正選1点・次点2点・逆選3点の<月面炎上29>の神無月芥さんに、それぞれ決まりました。
 おめでとうございます。