500文字の心臓

トップ > タイトル競作 > 集計結果 > 第62回:夜夜中


短さは蝶だ。短さは未来だ。

夜夜中1 作者:Rum

> 夜な夜な翔ける仲を人が割る時もそれは生まれる。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



夜夜中2 作者:砂場

>  目が覚めた時、まずい、くそ、寝たりない、遅刻する、寝かせろ、というよう

 ○正選、3点/雪雪(2)、ツチ
 △次点、0点/
 ×逆選、2点/瀬川潮♭、美土里



夜夜中3 作者:たなかなつみ

>  婆ちゃんの細い指に腕を強く揺すられて、あたしは目を覚ました。暗い。まだ

 ○正選、0点/
 △次点、1点/香名月
 ×逆選、2点/脳内亭、神籬凍矢



夜夜中4 作者:koro

>  男は悩まされていた。ドンドンドンと何かを叩くような音がずっと、どこから

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



夜夜中5 作者:今モモ

>  夜夜中に子犬が盗まれる。鳴き声だけが聴こえ、遠ざかっていく。カードが、

 ○正選、1点/葉原あきよ
 △次点、1点/砂場
 ×逆選、3点/由香、たなか、マンジュ



夜夜中6 作者:空虹桜

>  夜午前8時に目が覚めた。自分でもちょっとビックリ。

 ○正選、2点/オギ、美土里
 △次点、2点/ハカウチマリ、きき
 ×逆選、0点/



夜夜中7 作者:無想

>  見たこともない暗闇に立ち竦んでいた。

 ○正選、0点/
 △次点、1点/たなか
 ×逆選、0点/



夜夜中8 作者:sleepdog

>  夜夜中、あなたと旅に出る。アルペジオを奏でるアルマジロ。あなたは両親に

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



夜夜中9 作者:神籬凍矢

> 少年は寝付けなかった。何とか眠ろうと羊を数えたりするが効果がない。仕方な

 ○正選、0点/
 △次点、2点/脳内亭、マンジュ
 ×逆選、0点/



夜夜中10 作者:きき

> 秋の陽射しは、まっすぐすぎて苦手だ。わたしは今日も夜を待つ。長くて静かな、

 ○正選、0点/
 △次点、1点/絹山絹子
 ×逆選、0点/



夜夜中11 作者:天ノ屋

> 誰もが寝静まる頃、ふと窓の外を見ると暗闇の中を光が真横に流れており、彼は

 ○正選、1点/由香
 △次点、2点/今モモ、絹山絹子
 ×逆選、0点/



夜夜中12 作者:雪雪

> 地表面のもっとも太陽に近い一点を昼日中点と言い、その真裏、太陽から最も遠

 ○正選、8点/三里アキラ、ハカウチマリ、葉原あきよ、きき、オギ、たなか、井上斑猫、マンジュ
 △次点、1点/まつじ
 ×逆選、1点/ツチ



夜夜中13 作者:葉原あきよ

>  南中した満月が輝く絨毯を広げている路地を進む。道案内は痩せた黒猫だ。

 ○正選、0点/
 △次点、1点/雪雪
 ×逆選、1点/三里アキラ



夜夜中14 作者:オギ

> 母様は寝室で、昼間拾った猫と遊んでいる。

 ○正選、5点/瀬川潮♭、神籬凍矢、マンジュ、絹山絹子(2)
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



夜夜中15 作者:森沢翠

>  巨大な毒キノコを見上げるうちにめまいがして、私はあおむけに倒れこんだ。

 ○正選、0点/
 △次点、2点/由香、美土里
 ×逆選、1点/オギ



夜夜中16 作者:美土里

> 闇よりも深い闇の中、障子の向こうで身動ぎの気配を感じ目を開ける。兄が迎え

 ○正選、0点/
 △次点、2点/尚喜、井上斑猫
 ×逆選、0点/



夜夜中17 作者:脳内亭

>  ぐにゃぐにゃ、悪筆、ジッパーは境界線、歪な人の字、きみとぼく。禍々ノッ

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、3点/尚喜、ハカウチマリ、きき



夜夜中18 作者:いちに

> 夜がきたよ。さあ寝ようか。夜は寝る時間。寝る時間は意識を手放す時間。

 ○正選、0点/
 △次点、1点/ツチ
 ×逆選、1点/香名月



夜夜中19 作者:有線

>  街はこの時間になら静かになる。静かではあるけれど、決して無音ではないの

 ○正選、0点/
 △次点、1点/今モモ
 ×逆選、0点/



夜夜中20 作者:雨街愁介

> 今夜も押入れから声が聞こえ始める。そして今夜もぼくは押入れに声をかける。

 ○正選、2点/たなか、まつじ
 △次点、2点/空虹桜、香名月
 ×逆選、0点/



夜夜中21 作者:香名月

> どうして忘れてしまったの。夜中の恐怖、闇の静けさ。

 ○正選、0点/
 △次点、3点/脳内亭、きき、雪雪
 ×逆選、0点/



夜夜中22 作者:ハカウチマリ

>  乾三局の五巡目で、トイメンが早々とリーチをかけた。

 ○正選、3点/三里アキラ、sleepdog(2)
 △次点、2点/美土里、たなか
 ×逆選、4点/空虹桜、葉原あきよ、井上斑猫、絹山絹子



夜夜中23 作者:井上斑猫

> 「夫」が一度トイレに起きて、また自分の寝床に戻ったのを耳で確認してから水

 ○正選、4点/瀬川潮♭、香名月、今モモ(2)
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



夜夜中24 作者:えいが

> カチリカチリカチリと、

 ○正選、1点/香名月
 △次点、0点/
 ×逆選、1点/まつじ



夜夜中25 作者:瀬川潮♭

>  深夜。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



夜夜中26 作者:まつじ

>  まだかな。まだだね。

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



夜夜中27 作者:不狼児

>  微かに呻くような音が聞こえる。

 ○正選、0点/
 △次点、1点/砂場
 ×逆選、1点/sleepdog



夜夜中28 作者:軍服

> ベットに入ったまま 部屋の電気を消せるよう紐を延長させた

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



夜夜中29 作者:白縫いさや

>  暗い暗い部屋の片隅で私は膝を抱えてまるくなっている。電話。もしもし。

 ○正選、1点/由香
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



夜夜中30 作者:尚喜

>  夜がきたのでぐわしと掴んでぎぎっと開いて、するりと入って後ろ手に閉じる。

 ○正選、6点/ハカウチマリ、きき、美土里、井上斑猫、まつじ、ツチ
 △次点、1点/絹山絹子
 ×逆選、1点/砂場



夜夜中31 作者:絹山絹子

> それは「集合論」とかいうものの

 ○正選、0点/
 △次点、1点/由香
 ×逆選、0点/



夜夜中32 作者:三里アキラ

>  ぬばたまの夜の、月もない真っ暗闇。フクロウも、コウモリも、草木さえ眠る

 ○正選、4点/脳内亭、空虹桜(2)、神籬凍矢
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



夜夜中33 作者:ゆっくり大王

>  実は太陽というものは人間が存在する分だけ存在していた。世界人口が人口が

 ○正選、3点/脳内亭、砂場(2)
 △次点、2点/ハカウチマリ、葉原あきよ
 ×逆選、1点/雪雪



夜夜中34 作者:ツチ

>  何と読むかは知らないが、一応僕と書けるような、そいつはヨヨナカにやって

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



夜夜中35 作者:由香

>  今此処が朝の4時だろうが、夜の8時だろうが。知ったことではないのだ。僕は

 ○正選、0点/
 △次点、0点/
 ×逆選、0点/



夜夜中36 作者:マンジュ

>  昼間遊び足りない子供らは月明かりに誘われて、体から脱けだしそちこちから

 ○正選、2点/尚喜(2)
 △次点、3点/空虹桜、オギ、まつじ
 ×逆選、0点/



夜夜中37 作者:小烏ことり

>  僕から秩序が逃げ出す。空が明るさを失うように。

 ○正選、0点/
 △次点、1点/尚喜
 ×逆選、1点/今モモ



 従いまして正選王は、正選8点・次点1点・逆選1点の<夜夜中12>の雪雪さんに、また、逆選王は正選3点・次点2点・逆選4点の<夜夜中22>のハカウチマリさんに、それぞれ決まりました。
 おめでとうございます。