>四分ノ二、四分ノ二、四分ノ三、四分ノ二、四分ノ二、四分ノ三、四分ノ二、
○正選、2点/はやみかつとし、森青花
△次点、2点/松本楽志、さかな
×逆選、1点/永子
> 生ぬるい春の夜に死んだ彼女の部屋が、この大きな都市のいたるところに少
○正選、2点/はやみかつとし、大鴨居ひよこ
△次点、0点/
×逆選、2点/スノーゲーム、さかな
> あ、海の匂い、と思う。
○正選、0点/
△次点、1点/空虹桜
×逆選、0点/
> カシュカシュシュカシュと押す度に、小さな穴から広がる黄色くて見えない
○正選、1点/スノーゲーム
△次点、1点/はやみかつとし
×逆選、0点/
> かららららら。風車が鳴る。空色の小さなそれは、ぼくの手作りだった。
○正選、0点/
△次点、0点/
×逆選、0点/
>感じるままに決めたのだ。肌こそが最も精確な感知器なのだ、分析器なのだ、
○正選、2点/タカスギシンタロ、根多加良
△次点、0点/
×逆選、0点/
>キンチョールのにおいを知らない。スプレーしようとした瞬間、悶え苦しむ虫
○正選、1点/空虹桜
△次点、1点/スノーゲーム
×逆選、0点/
> いつの間にか僕は、その懐かしい色だけを追っていた。
○正選、0点/
△次点、1点/松本楽志
×逆選、0点/
> 奇妙な眺めだった。
○正選、0点/
△次点、2点/さかな、タカスギシンタロ
×逆選、1点/松本楽志
> あなたは大好きな蕎麦を注文する。初めて入った蕎麦屋なのだがすこぶる評
○正選、1点/森青花
△次点、0点/
×逆選、0点/
> あの街へ行ってしまったきみを捜して、ぼくの部屋は温度計で溢れている。
○正選、0点/
△次点、0点/
×逆選、0点/
>うつむいて歩いていた。
○正選、2点/松本楽志、大鴨居ひよこ
△次点、0点/
×逆選、0点/
> さてさて、お立会い。
○正選、1点/永子
△次点、2点/スノーゲーム、大鴨居ひよこ
×逆選、3点/森青花、空虹桜、タカスギシンタロ
>彼女が初めて買った香水はレールデュタンだった。
○正選、0点/
△次点、0点/
×逆選、0点/
> 思いがけない場所で、子供たちが集まってくる。どの顔ものっぺらぼうで掌
○正選、3点/永子、さかな(2)
△次点、0点/
×逆選、0点/
> トマトの瑞々しい赤色の中で、いつもの君がまどろんでいた。変わらない君
○正選、1点/松本楽志
△次点、0点/
×逆選、1点/はやみかつとし
> 息が詰まりそうだった。たくさんの人に囲まれている。ここはどこだっけ?
○正選、1点/タカスギシンタロ
△次点、0点/
×逆選、0点/
> 冬の六時すぎはもう真っ暗で、仕事帰りの電車の中、わたしはパスケースに
○正選、0点/
△次点、0点/
×逆選、0点/
> ふいにライラックが香った。
○正選、0点/
△次点、1点/はやみかつとし
×逆選、0点/
> くん、と鼻を、冷たい断面におしあてた。
○正選、1点/スノーゲーム
△次点、2点/永子、タカスギシンタロ
×逆選、0点/
> 電話が通じない どこにいるのどこにいるの 夕日がビルのむこうに沈む
○正選、1点/根多加良
△次点、0点/
×逆選、1点/大鴨居ひよこ
> たいていの人は嘘が仕草に現れる。例えば鼻を掻いたり、瞬きが増えたり。
○正選、0点/
△次点、1点/大鴨居ひよこ
×逆選、1点/根多加良
> それははっきりとしたかたちを持たないもの。けれどたしかに存在する。
○正選、1点/空虹桜
△次点、0点/
×逆選、0点/
従いまして正選王は、正選3点・次点0点・逆選0点の<香りの超短篇15>『ホワイトリネン』の松本楽志さんに、また、逆選王は正選1点・次点2点・逆選3点の<香りの超短篇13>『ナルシスト』のT-Benさんに、それぞれ決まりました。
おめでとうございます。